2009年6月4日木曜日

電子情報空間の風景

外部空間には、空間に方向性を与え、自分の位置を認識できるランドマークとなる山や建物、川が存在する。つまり、空間認識を粗視化できる要素があるということだ。
一方、電子情報空間には、空間認識を粗視化できる要素がため、必然的に「検索」を必要とする。
しかし、「検索」の結果は、微視化された無数の断片を見るだけであるため、結局電子情報空間を認識することはできない。

私たちは、電子通信が無数に走る砂漠のような空間で、無数の検索機械が同じ色の砂を集めている風景を見ながら、オアシスを探しコミュニケーションをしている遊牧民(ノマド)なのだ。

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