2008年12月27日土曜日

街路(가로)

街路とは、この遊歩者を遥か遠くに消え去った時間へと連れて行く。遊歩者にとってはどんな街路も急な下り坂なのだ。この坂は彼を下へ下へと連れていく。母たちのところというわけではなくとも、ある過去へと連れて行く。この過去は、それが彼自身の個人的なそれでないだけにいっそう魅惑的なものとなりうる。にもかかわらず、この過去はつねにある幼年時代の時間のままである。それがしかし、彼自身が生きた人生の幼年時代の時間である必要がどうしてあろうか?アスファルトの上を彼が歩くとその足音が驚くべき反響を引き起こす。タイルの上に降り注ぐガス灯の光りは、この二重になった地面の上に不可解な[両義的な]光りを投げかけるのだ。ヴァルター・ベンヤミン『パサージュ論』

0 件のコメント:

コメントを投稿