2008年10月9日木曜日

よろこんで貧しくなること(조건)

 神の言葉は、人間が生きていくために欠くことのできない現実的な条件のほかに、より高次な生の意味が存在していることをほのめかしたのではない。実は、逆に、人間が生きるためにぜひとも必要な条件が、奪うことのできないものであることを認めたのである。つまり、悪魔の問いがよって立っている根拠をくつがえしたのではなく、かえって、それがくつがえしえない強固な条件であることを認めたのである。吉本隆明、長原豊『現代思想』

 いくら私たちが人を助けようとも、食べること(強固な条件)をせずにはできない。世の中が便利になることとは、食べることが容易いこと。私たちは、便利と言うシステムの上になりたっている。この流れを止めることはできない。その流れを止めるには、世界的な強行なゲシュタルト・チェンジ(よろこんで貧しくなること)なしにはできない。
 無宗教の韓国人に韓国のキリスト教はどうですかと聞くと、『リッチマンの集団だ』との答えが帰ってくる。韓国では、ゲシュタルト・チェンジをしない人達がキリスト教を信じているのであるろうか。

0 件のコメント:

コメントを投稿