ソウルでは鉄道高架橋が少なく、ほとんどの電車が地下鉄となっている。今住んでいるブンダンと言う街もソウルの郊外でありながら、鉄道は地下鉄だ。
昔、ソウルに来たときに高架橋のある鉄道(地下鉄2号線)に乗ったことを思い出し、都市部鉄道高架橋のいかにも東京的な風景に郷愁を感じたいがために、地下鉄2号線に乗った。
ちょうど鉄道が地下から地上に上がるBongchen駅で降りてみた。そして、Bongchen駅から西へ歩いていくと、鉄道高架と道路高架が延々と川の上を通る場所に差し掛かった。
川は、ほとんど水が流れてなく、住宅地から流れてくる排水の匂いのする汚い場所であるにもかかわらず、川の沿道に大きな公園があることから、高架下には公園を基点としたサイクリングロードが整備されていた。
そしてその風景は、水の流れない汚い川の中に、道路のベクトル、鉄道のベクトル、川のベクトル、自転車に乗る人の流れのベクトルが一直線で束ねられ「都市のヘテロトピア」の様相を呈していた。
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