2008年12月15日月曜日

なつかしい風景(그리운 풍경)

 ソウルの繁華街明洞の南側にある住宅地の夜景。繁華街に近い場所であるが、ソウルのシンボルである南山(ナムサン)の山腹に位置し、南山の景観保全のため高い建物がなく、静かでひっそりとした住宅地となっている。
 しかし現在、この素晴らしい場所が消滅の危機に瀕している。それは、ソウル市中区と住民が不動産価値を高めるため、高い建物を建てようと都市計画の変更を進めているからだ。
地元の人に聞くと、この風景はとても懐かしく心が温かくなる風景であると言っていた。そして、自分もそう思った。
 将来、韓国らしさや安堵感などがない、いわゆる「お洒落な」風景に変わってしまうのだ。
自分は、外国に来たり住んだりして一番楽しいと思うのは、本当のその場所らしさを心で感じたときだ。「場所のアイデンティティ」とは、場所に対する経験・イメージ・意図が重なりあって生まれる。
ソウルは急激な都市化によってどんどん“なつかしい風景”が無くなっている。

6 件のコメント:

  1. 大変興味深く拝見しました。
    観光客ではない視点が素晴らしい。
    「その場所らしさ」が感じられますね。

    時々お邪魔させていただきます。

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  2. はじめまして。コメントありがとうございます。悲しいことに、今、自分のブログのコメントやっと2件です。お気に入りにしてくれる人が数名いる程度ですが、頑張っていきたいと考えています。
    自分は意図的に作られた洒落た商業主義的風景が嫌いで、このブログを立ち上げました。

    ではまた。

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  3. 始めまして、たかとうさんのブログから来ました。
    ディープなモノクロームいつも楽しんで見ています。
    このダルトンネはオリンピック前後に行った事がありました。その当時は
    ダルトンネの言葉も知らず、「古~い下町だな」と思ったものです。
    今にして思えば、もっと見ておけばよかったと反省しております。

    ディープ・コリアに出てくる「いい顔」を基準に、韓国を見ている
    ひねくれた中年オヤジです。よろしくお願いします。

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  4. Kelly さんコメントありがとうございます。
    ダルトンネの意味がわかりません。検索しても、明確な答えがないので、教えていただきたいです。よろしくお願いします。

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  5. すみません!私の誤記でした。
    「タルトンネ」です。
    たかとうさんのブログに、たびたび出てくる所です。
    検索すれば、山のように出てきますよね。
    ソウル近辺よりも釜山のタルトンネは見ごたえがあります。
    フェリーで入港する時、ハゲ山にへばり付くように小さな家々が・・・
    22年前 初訪韓のときを思い出しました。

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  6. Kellyさんありがとうございました。韓国初心者なもんで、勉強になりました。
    釜山のタルトンネとは影島(ヨンド)でしょうか?
    仕事の関係で去年その現地に行きましたが、あそこも都市美観のために、新しいマンションが建設される計画があります。現地の印象は、尾道に似た楽しさがありました。

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