2008年6月12日木曜日

小さな工事現場 GURO


ビルの地下に石材を運ぶ人を見た。
きれいに切られた四枚の大きな石材をロープ一本で運んでいる。凄い力持ちだ。
その人には上司がいて、その上司は石材の山から石材を運びやすいように四枚ずつ整理していた。

さて、石材を運んでいった部下がいっこうに戻ってこない。待ちわびた上司は石材の整理をやめ、コンビニでジュースを買いタバコをすいはじめた。

これでは仕事の効率がわるいのでは。上司さん、あなたも石材を運んだら。
上司は仕事が終わったら、社長に“部下の仕事が遅いので仕事の効率が悪い”と言い、部下は人使いの悪い上司の目を盗み、いつもどこかで休憩しているのだろう。

置屋街のArtist Yeongdeunpo3


 先日紹介した置屋街のある街、ヨンドンポ(永登浦)。
ここにも無名のアーティストが住んでいた。
器用とか不器用とか、考えることを無用にしてしまう素晴らしいコンポジション。
たぶん作者(鋼管屋さん)は、新しい物を作ろうとか、かっこよく見せようとか、何も考えないで作成したから、とてもよい作品になったのだと思う。

無心になること、それはアートの基本ですからね。

2008年6月10日火曜日

巨神兵たち Jamsil


 『風の谷のナウシカ』に登場する、旧世界を焼き尽した人型の巨大兵器、巨神兵。
 韓国では巨神兵型マンションが一般的だ。この巨神兵、焼き尽くす武器は持っていないが、欠乏-満足の回路を閉じ、ただひたすら機械的に欲望を満たし、地球を焼き尽くす消費者と言う現在の“兵器”が住んでいる。
(注:住民の方の悪口でなく、人類への悪口なので勘違いしないでください)
 この場所は、Jamsilにあるロッテワールドの駐車場。ロッテワールド、それはまさに、人々の様々な欲望を満たす場所。

人々は私を馬鹿で汚いやつだと言う Yeongdeunpo2


この世に娯楽・消費など必要ない。娯楽と消費は人間の弱さだ。
そこからは何も徳が生まれてこない、記憶と残骸が残るだけだ。
自分ひとりが信じれる道を楽しめればいい。
人と同じことがしたくない。自分はそういう性格なのだ。
この世で好きなものはそんなに多くないと思う。
みな、ただ情報に流されているだけ。流れに身をまかしているだけ。

私はゴミと言うものを集めている。
それは生きていくために最低限必要だから。
人々は私を馬鹿で汚いやつだと言う。
私のようなゴミを作り出した人々が。

2008年6月9日月曜日

廃墟の天使(천사)達 Yeongdeunpo


 人間たちの一歩一歩の歩みごとに、生きるそのつどに、廃墟が産出される。この廃墟のなかで歴史の天使または歴史哲学者は、破壊された断片を「寄せ集める」。
『ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読』
 この場所の周辺は、置屋街のある街として有名な ヨンドンポ(永登浦)。歩いているとガラスウインドーから天使達がが“オッパ~”と呼んでくれます。しかしその背後では、新世界デパート、Eマート、ホテルなどが融合したコンプレックスが建設中で、完成後にはこの天使達の街は無くなる運命になるのだろう。

2008年6月8日日曜日

中に何が入っているんでしょう? Munjeong


久々に投稿。
仕事が忙しく、時間がないので(本当は仕事に疲れて)、農産物の市場である可楽市場(カラクシジャン)や犬などの食用動物類の市場である牡丹市場(モランシジャン)などの近場をぶらぶらしていた。
写真は、可楽市場の南側に広がるビニールハウス群の一角にある布倉庫。いったい中に何が入っているんでしょう?