2009年9月28日月曜日

Ventilation

この世には、未来的なものはない。
それは今あるものだから未来的ではない。
この“未来的”と言う言葉が嫌いでならない。
この世に存在しないものだから信じることができない。

この換気扇のように、この世は同じ位置でただ回転しているだけ。
同じことを繰り返しているだけ。違いは少しだけなのだ。

その違いを私たちは“未来”と呼んで生きている。

2009年9月21日月曜日

Autumn light 3

反射光の映画において観客は、スクリーンと身体との物理的な距離を保ったまま、対象としてスクリーンを見ている。この距離が映像を対象化し、観客に分析的で批判的な見方を与える。一方、透過光のTVでは、スクリーンを越えて到達する光に視聴者が深く差し込まれてしまうので、映像は実際のスクリーンから離れて、観客の目や身体を擬似的なスクリーンにして現前する。「場所」論、丸田一

光をとらえた写真をプリント紙で見るか、パソコンで見るかで、印象が違う。丸田さんが言うように、パソコンで光を見ると、それに深く差し込まれた印象を強く感じる。

パソコンでは、光が実際の光となって見えてくるから、現実性があるのか、臨場感が高いのかと考えてしまう。
そして、写真をパソコンで見ることが良いのか、プリント紙で見るのが良いのか悩んでしまう。